冷蔵庫の冷却方式には主にコンプレッサー式( 蒸気圧縮式 )とペルチェ式があります。デバイスタイルでは静粛性を優先しペルチェ式を採用しています。
また、ペルチェ素子は信頼性や耐久性に優れた日本メーカー製*のものを厳選。
*製造は日本国内ではありません。
【 ペルチェ素子 】
【 ペルチェ素子断面図 】
冷却の仕組み
ペルチェ式冷却とは、電流を流した半導体( ペルチェ素子 )によって庫内で吸収した熱を庫外に移動させて冷却する方式です。
ペルチェ素子に直流電流を流すことで冷却します。電気の量を調整することにより、急速な温度変化なくゆっくりと設定温度まで下げ、庫内を安定した温度に保つことができます。また、圧縮機のような駆動部( ポンプ・モーター )がないので騒音や振動もありません。
寝室など静粛性が求められる空間に最適な冷却システムです。振動がなく、冷媒も使用しないので環境にも影響を与えることもありません。
寝室やホテルなど、静粛性が求められる空間に最適な冷却システムです。
ペルチェ式の製品には最新の特許技術を駆使した、信頼性や耐久性に優れる国内メーカー製* ペルチェ素子を厳選。
*製造は日本国内ではありません。
上図はペルチェ素子の断面図です。N型とP型の2種類の半導体素子があります( N型半導体は電子がつねに1個余分にあり、反対にP型半導体はつねに電子が1個不足しています )。2つの金属板( 吸熱板と放熱板 )に挟まれた2つの半導体は一体の素子として電子回路に接続されています。
【 冷蔵庫背面 】
【 庫内上面図 】
冷却の仕組み
図のペルチェ素子で庫内の熱を吸熱し、庫外へ放熱します。( これにより、庫内を冷却しています。)
その際に「ヒートパイプ」を併用することで、放熱を促進します。
駆動部品を完全に排除し、無音・無振動に近い状態を維持できます。
· 密閉された配管内で、高温側において作動流体(Working Fluid)の蒸発潜熱を利用して吸熱し、作動流体が配管内を移動して低温側にて凝縮潜熱を利用して放熱するメカニズムです。
· 熱の輸送効率を上げる技術の1つであり、単に効率を上げるだけでなく、1方の温度が高い場合に輸送効率を発揮する熱ダイオードです。
「熱伝」ではなく、「作動流体を用いて熱を輸送する技術」です。
· NASAにより人口衛星中の放熱に利用されたのが実用化の始まりで、配管内壁をWickと呼ばれる毛細管構造にすることにより、高低差がない場合や無重力状態でも熱輸送が可能です。
· 動力による機械稼働部がないため低騒音であり、長期信頼性が高いのが特徴です。
【 ヒートパイプ 】
1. 冷媒( 作動流体 )が発熱体により放熱促進され、蒸発します。
2. ワイヤコンデンサーや放熱ファンなどにより放熱促進され、凝縮します。
3. 液化した作動流体が、重力や毛細管現象によって元の場所に戻ります。
4. 戻ってきた作動流体が再び蒸発し、循環します。
デバイスタイルでは全ての冷蔵庫に対して、徹底的な音圧スペクトル分析と冷却性能評価を実施しています。
音圧スペクトル分析は、冷蔵庫から、どれくらいの騒音が出ているかを科学的に測定するために行い、恒温室での冷却性能評価試験は、種々の周囲温度でも確実に庫内が設定通りに冷却できているかをテストするために行います。
私たちは厳しい品質管理体制を確立し、安定した品質レベルを維持・管理し、継続的品質向上に取り組んでいます。
音圧スペクトル分析は、冷蔵庫や冷凍庫から、どれくらいの騒音が出ているかを科学的に測定するために行います。
静かであるとか、音が大きいとかよく語られますが、人によって感じ方は様々で、狭い部屋に置いた時と広い部屋に置いた時でも感じ方が違います。
数値のデータにより、騒音の量を明確にしています。
RA-P20は、等価騒音レベル( 周囲温度25℃・通電から2時間後の安定時 )が、聴感上ほとんど認識できない暗騒音以下( 周波数によっては0dB以下 )となっています。
いかなる周囲温度でも、確実に庫内が設定どおりに冷却できているかをテストし、消費電力量の測定を行います。 「周囲の最高温度が何℃までなら庫内温度を保証する冷却性能を維持できるか」を検証します。
冷却性能は周囲温度25℃時、RA-P20は約4℃( 庫内底部 )- 約6℃( 庫内中央2/3H )となっています。
食品の保存に重要な条件として、安定した温度管理が求められます。
熱電対温度計を庫内の様々な箇所にセットし、温度を測定します。
設定温度に対して上部と下部で温度差ができる限り生じないように調整しています。
デバイスタイルでは冷却のためのエネルギー効率を優先し、コンプレッサー式( 蒸気圧縮式 )を採用しています。
コンプレッサー式冷却の最大の特長は、冷却能力が大きく、エネルギー効率が高いことです。
一般的に冷凍庫や冷凍冷蔵庫、大容量のワインセラーなどに使用されています。
冷凍庫にまず求められるのは、日本の暑い夏でもきちんと必要な温度に冷却すること。コンプレッサー式は冷却能力が非常に優れており、猛暑の環境下でも庫内の食品を十分に冷却できます。
また、ひんぱんにドアを開閉するなどして庫内温度が一時的に上昇した場合でも、庫内をすみやかに冷却することができます。
一方で、コンプレッサー起動時や運転時にわずかに運転音や振動が伴うことがあります。
デバイスタイルでは環境にも配慮し、製品にはフロンガスを使用しておりません。
【 冷凍庫断面図 】
【 冷凍庫背面 】
A : コンデンサ
B : エバポレータ
C : ピストン
D : モーター
E : 潤滑油
F : キャピラリチューブ
① : 圧縮されて高温・高圧になった冷媒ガス
② : 常温・高圧になった冷媒液体
③ : 低温・低圧になった冷媒液体
④ : 低温・低圧になった冷媒ガス
コンプレッサー [ 図C,D,Eで構成 ] で低温低圧の気体の冷媒を圧縮します。
このとき、冷媒は高温高圧の気体になります。
高温高圧になった冷媒をコンデンサ [ 図A ]( 放熱器・凝縮器 )に通すことで、庫外の空気中に放熱*して常温高圧の液体にします。コンデンサの多くはセラーの側面や背面に取り付けられています。
* 冷凍庫の据え付けに放熱スペースが必要なのはこのためです。十分な放熱スペースがないと、せっかくの冷凍庫が本来の冷却性能を発揮できないおそれがあります。
冷めた液体の冷媒をキャピラリチューブ [ 図F ]( 減圧機 )で減圧して低温低圧の液体とし、冷蔵庫の庫内に設置されたエバポレータ [ 図B ] ( 蒸発器、気化器 )で気体にします。このとき周囲の熱を奪う**ことにより庫内を冷却します。
** 蒸発熱、いわゆる「気化熱」のことです。アルコール消毒液や打ち水などが例としてよくあげられます。この仕組みを応用して冷却しています。
低温低圧の気体になった冷媒は再度コンプレッサーに戻ります。これで1サイクルです。このサイクルを繰り返し、庫内を冷却します。
デバイスタイルでは冷凍庫に対しても、徹底的な冷却性能評価を実施しています。私たちは厳しい品質管理体制を確立し、安定した品質レベルを維持・管理し、継続的品質向上に取り組んでいます。
いかなる周囲温度でも、確実に庫内が設定どおりに冷却できているかをテストし、消費電力量の測定を行います。
周囲の最高温度が何℃までなら庫内温度を保証する冷却性能を維持できるか」を検証します。
食品の保存に重要な条件として、安定した温度管理が求められます。
熱電対温度計を庫内の様々な箇所にセットし、温度を測定します。
設定温度に対して上部と下部で温度差ができる限り生じないように調整しています。